こんにちは。
三線教室の栗山です。
今回のブログでは、「教室は自分で気づかないことに気づく場」をテーマにお話していきますね。
教室でのできごと
先日、ある生徒さんのレッスンをしていた時のお話です。
このレッスンでは、生徒さんに一人で課題曲を通して弾いてもらい、さらに伸ばしていきたい点や修正できそうな点についてアドバイスをしています。
その日のレッスンでは、一曲通して弾くと、どうしてもテンポが速くなってしまう箇所がみつかりました。
生徒さんはいつも演奏に一生懸命な姿勢で取り組んでいます。それでも自分では気づくことができない課題がでてくるんですね。
それを発見し、生徒さんにフィードバックするのが私の役割です。
一緒になおすお手伝いをし、練習を重ねてテンポを一定にすることができるようになると、ご自身の演奏に納得され、自信が持てるようになったそうです。
教室は自分で気づかないことに気づく場
この方のように、三線の演奏をはじめると自分では気づけないことがたくさんでてきます。
それは練習不足なのではなく、だれでもどこかにクセのようなものがでてしまう。それが普通なんだと思います。
クセに気づけないまま、正しく演奏できてると思い込んで練習を続けてしまうと、なんとなく自分の演奏に納得できない状態が続いてしまい、結果的にそれが定着してしまいます。
だからこそ先生の前で歌う。
この基本を繰り返すことが大切なんです。
教室は、先生の前で演奏し、自分では気づけないことに気づく場であるということに改めて教えていただきました。
隠れていた良いところも引き出せる
もうひとつ、客観的にみてもらうことのメリットがあります。
それは自分の演奏の長所がわかることです。
先生がレッスンのなかにポロっと教えてくれる自分の長所は、自分で思っている長所とは異なっていることがあるんです。
その客観的な視点での指摘は大きな財産になります。
私自身の経験をおはなしすると、三線を始めたばかりのころ、
「右手(弾き方)がうまい」
と先生に言っていただいたときにはとても驚きました。
そのころ私の右手はガチガチで良い音が出せず、
「先生と同じような音ってどうやったら出せるんだろう…」
と悩んでいました。
ですが、先生からみると初歩の段階では弾き方は悪くなかったようで、それからは苦手と思わず自信を持って弾き、先生の手を学びさらに良いものにしていこうと思えるようになりました。
三線は先生とのかかわりあいの中でこそ上達します。
自分で気づかないことに気づく教室という場を大切にしていきましょう!
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