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ピックアップ 沖縄音楽の話 2022.01.01

これから沖縄三線を始めたい方必見|始める前に知っておきたいキーワード5選

 

あけましておめでとうございます!

 

三線教室の栗山です(*^^*)

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

 

さて沖縄観光やテレビなどで沖縄三線を目にして、その存在を知っていても、実際に手に取って演奏したことがある方は少ないのではないでしょうか。

 

沖縄三線の音を聞くと沖縄気分に浸れますし、とても心地良いですが、自分が演奏するとなると難しそうですよね…。

 

しかし最近では趣味として沖縄三線を始めるという方が増えています。このブログをご覧になっている方の中にも、年が明けてこれから沖縄三線を始めたいと考えている方がいらっしゃると思います。

 

そこで今回のブログでは、沖縄三線を始める前に知っておきたいキーワードを5つご紹介したいと思います。

 

※三線(さんしん)の始め方は?楽器初心者にもおすすめの理由を紹介

 

琉歌

 

沖縄三線の歌詞の大半は八・八・八・六音の三十音からなる定型の短歌になっています。

 

たとえば有名な「てぃんさぐぬ花」。

 

「てぃんさぐぬ花」

 

てぃんさぐぬ花や  

爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ 

親(うや)ぬゆしぐとぅや 

肝(ちむ)に染みり

 

<意味> ホウセンカの花は 爪先に染めましょう。親の教えは心に染めましょう。

 

歌詞の音数をみてみると、

 

てぃんさぐぬ花や :8音

爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ:8音

親(うや)ぬゆしぐとぅや:8音 

肝(ちむ)に染みり:6音

 

↑八・八・八・六になっていますね。

 

これを七・五調の和歌に対して「琉歌」(リュウカ)と呼んでいます。

 

三線の音色を楽しむだけでなく琉歌に込められた意味を理解することで、沖縄の人々が継承してきた思いや感性を学ぶことができます。

 

また同じ曲でも歌詞を変えて歌うことで、曲想の変化を楽しむことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

※【沖縄音楽の歌詞】琉歌のリズムは八・八・八・六

 

 

調弦

 

調弦(チョウゲン)とは、沖縄三線の弦の音を調律(チューニング)することです。沖縄方言では「チンダミ」といいます。

 

最も基本的な調弦法「本調子」は、

 

女弦(ミーヂル・三つの絃のなかで一番細い絃)を C(ド)に合わせた場合、

 

女弦(ミーヂル・細い弦) → C(ド)
中弦(ナカヂル・中の弦) → F(ファ)
男弦(ウーヂル・太い弦) → C(ド)

 

となります。

 

調子笛・チューナーなどの道具を使い、三線のカラクイ(糸巻き)を動かしながら音を合わせていくのですが、これがなかなか難しい…三線を始めた方の最初の難関です。

 

レッスンや自宅などでを練習を積み重ねて少しずつ耳で感覚をつかみ慣れていくことが大切ですね。

 

※調弦(チューニング)が苦手な人へのアドバイス

 

 

勘所

 

左手の指先で絃を押えて音高を定める場所のことを「勘所」(かんどころ)といいます。

 

 

沖縄三線にはギターのようにフレットがなく、左手の感覚と耳をたよりに勘所の位置をつかんでいくことになります。

 

最初は覚えるのにとても苦労しますが、練習を積み重なる中で徐々に身についていくものですよ。

 

押さえる場所と名前が一致するようになったら、押さえる時の左手の形にも注意すると、より良い演奏ができるようになります。

 

レッスンで先生の手をよく見て押さえ方をマスターしていきましょう。

 

※「勘所(かんどころ)」…どうやって学ぶ??

 

 

工工四

 

沖縄三線で使用する楽譜のことを工工四(クンクンシー)といいます。

 

 

工工四には、「ドレミ」のように実際の音の高さが書かれているのではなく、左手で押さえる位置=勘所の名称が書かれています。

 

そのほか奏法(弱く弾く・左手で打つなど)、歌詞の位置、歌い始める位置や歌を切る位置(声だし・声切り)などを升目にそって記した楽譜になっています。

 

勘所を学んだら、次は工工四の読み方を正しく理解し、譜面に添って音楽を紡いでみましょう。

 

 

歌持ち

 

沖縄三線の曲には器楽曲は少なく、ほとんどが歌を伴います。

 

歌の前後には三線だけで奏する前奏、間奏、後奏があり、これを歌持ち(ウタモチ・ウタムチ)と呼んでいます。

 

前奏は「前歌持ち」、間奏は「中歌持ち」、後奏は「後歌持ち」などと呼び、単に「歌持ち」とだけ言う場合には前奏のことを指します。

 

歌持ちの仕上がり、とくにテンポや弾き方は、曲全体の仕上がりに大きく左右します。

 

例えば、軽快なテンポの曲なのに、歌持ちがゆっくりだったり、リズムがガタガタだったりしたら、スムーズに歌に入っていけないですよね。

 

曲想をよく理解し、その曲に適した歌持ちの弾き方を学びましょう。

 

 

以上、今回のブログでは、沖縄三線について知っておきたいキーワードを5つご紹介しました。

 

皆さんの三線ライフにお役立ていただけたら嬉しいです!

 

 

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