三線講師が教える!かぎやで風節の覚え方のコツと練習法

三線講師が教える!かぎやで風節の覚え方のコツと練習法

目次

はじめに

こんにちは。

三線教室の栗山です(*^^*)

琉球古典音楽の代表曲である「かぎやで風節」は、結婚式や新年のお祝いなど、晴れの場で演奏される機会の多い曲です。

ご自身の大切な人の結婚式で演奏したい、家族が集まるお祝いの席で披露したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

ですが初心者の方には少し難しく感じられる曲でもあります。

「どうすれば上手に覚えられるのか」「効率的な練習方法はあるのか」といった声をよく耳にします。

そこで今回は、私が長年三線を教える中で培った経験から、かぎやで風節を効果的に習得するためのアプローチをご紹介したいと思います。

これから三線を始める方も、すでに練習中の方も、大切な場面で演奏できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

かぎやで風とは?

かぎやで風節(かぢゃでぃふうぶし)は、琉球古典音楽の代表的な楽曲のひとつです。 お祝いの席の幕開けに演奏される「かぎやで風」は、沖縄本島地方では結婚式や新年の集いなどで頻繁に演奏されます。

その歌詞の意味は、次の通りです。:

「今日のような嬉しい日は何に例えることができるだろうか。まるで蕾だった花が、朝露を付けて咲き開いたような心持ちだ。」

喜ばしい瞬間を、朝露に触れた蕾が今まさに花開こうとする生命力あふれる瞬間に重ね合わせた、みずみずしく美しい歌詞ですよね。

結論から言うと、特別なコツはありません

正直に申し上げると、「これをやったら大丈夫!」といった、「かぎやで風節」を簡単に覚える魔法のような方法はありません。

私の経験では、先生と一緒に繰り返し練習し、少しずつ体に染み込ませていくことが最も効果的でした。

これが何よりも大切です。

ですが、諦めないでください!

曲の全体構成を理解し、流れをつかむことで、覚え方の道筋が見えてきます。

これからご紹介する方法で、曲の構造を「見える化」して、効率的に練習していきましょう。

きっと「あ、こんな風になっているんだ!」と発見があるはずです。

かぎやで風節の全体構成を理解する

「かぎやで風節」を聴くと複雑な構成になっているように感じてしまいます。

ですが、歌詞のまとまりで区切ると覚えやすいんです。

全体を以下のような歌詞で分けてみました。

歌持ち(前ウタムチ)

今日ぬ誇らしゃや(きゆぬふくらしゃや)何にぢゃなたてぃる(なうにぢゃなたてぃる)

蕾でぃうる花ぬ(つぃぶでぃうるはなぬ)露ちゃたぐとぅ(ちゆちゃたぐとぅ)

ハリツィブディウルハナヌ

蕾でぃうる花ぬ(つぃぶでぃうるはなぬ)露ちゃたぐとぅ(ちゆちゃたぐとぅ)

歌持ち(後ウタムチ)

今日ぬ誇らしゃや 何にぢゃなたてぃるが上句、「蕾でぃうる花ぬ 露ちゃたぐとぅ」が下句なので、一つのまとまりにしてみました。

また「蕾でぃうる花ぬ 露ちゃたぐとぅ」同じ歌い方で繰り返します(「チリケーシ」といいます)。

前後のウタムチも同じ弾き方です。

これらは同じ色で示してみました。

このように構成をみてみると、以下の4つにわけて覚えていけばいいということになります。

歌持ち

今日ぬ誇らしゃや(きゆぬふくらしゃや)何にぢゃなたてぃる(なうにぢゃなたてぃる)

蕾でぃうる花ぬ(つぃぶでぃうるはなぬ)露ちゃたぐとぅ(ちゆちゃたぐとぅ)

ハリツィブディウルハナヌ

これを知るだけでも、漠然と「長い曲を覚えなければ」という不安から解放されますよね。

覚え方のステップ

1. 区切りごとに練習する

全体を一度に覚えようとするのではなく、上記の区切りごとに練習しましょう。

例えば、最初の3日間で「ウタムチ」だけを練習し、できてきたら次は「今日ぬ誇らしゃや…」というように、区切って練習します。

工工四を丸暗記したとしても実際には演奏できません。

実際に指を動かし、音を出し、体に覚えさせることが重要です。

頭で「次はこの指を動かす」と考えながら弾くのではなく、自然と指が動くようになるまで繰り返し練習しましょう。

2. 区切って覚えた部分をつなげる

「ウタムチ」を覚え、「今日ぬ誇らしゃや…」の部分も覚えてきたら、「ウタムチ」→「今日ぬ誇らしゃや…」と続けて弾いてみます。

区切って覚えて部分をつなげて弾いてみると、どこかで間違えたり、つまったりしてしまうと思います。

そこが自分の課題であり、成長の種でもあるので、その部分を繰り返し練習しましょう。

区切って覚えた部分を少しずつつなげていき、最後まで弾けるようになったら、曲全体を何度も通してみましょう。

全体を通して弾いてみると、一曲とおして一定のテンポで弾くことの難しさや息継ぎの大変さなどに気づくはずです。

今度はその点に気をつけて練習してみましょう。

3. 先生との練習を大切に

最後に改めて私の経験からお伝えすると、家での自主練習も重要ですが、先生との練習時間は何物にも代えがたい価値があります。

先生の演奏を間近で見て、真似ることで、より良い演奏ができるようになっていきます。

また曲を覚えるうえでも先生との練習はとても効果的で、自然に体で覚えていくことにつながります。

まとめ

「かぎやで風節」を覚え演奏できるようになるには時間がかかります。

「特別なコツがない…」と聞くと残念に思われるかもしれませんが、実はこれこそが本質でもあります。

先人たちも同じように、時間をかけて体に染み込ませていったのだと思います。

それでも曲全体の構成をつかみ、細かく区切って少しずつ覚えるのは効果的だと思います。

このブログを参考にして、焦らず、着実に、そして何より楽しみながら練習を続けてくださいね。

途中でやめてしまわずに、楽しく続けることが一番大事なことだと思います。

三線の練習でお悩みの方は、ぜひ当教室の体験レッスンにお越しください。

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