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ピックアップ 沖縄音楽の話 2022.01.26

三線初心者の頃、ぶつかった壁3選│演奏の基本は時間をかけてゆっくり身に付けよう

 

 

こんにちは。

 

三線教室の栗山です。

 

今日は「三線初心者の頃、ぶつかった壁」をテーマに、私が三線をはじめたころの経験談をお話していきます。

 

 

調弦

 

最初の壁は調弦でした。

 

とくにカラクイ(糸巻き)の動かし方が難しかったですね。

 

カラクイは棹側に押し込むようにして回すのですが、うまく止まらずクルクルと戻ってしまうことが多かったです。

 

沖縄の三線教室では教室にある三線を使って練習するのですが、カラクイが止まりにくいものが多く、いつも冷や汗をかいていました…。

 

それから耳で音の感覚をつかむのも時間がかかりました。

 

調子笛の音に弦の音を合わせるのですが、弦の音が調子笛よりも高いのか低いのか、うまく感覚がつかめずに調弦に時間がかかっていました。

 

結局のところ、調弦ができるようになったきっかけは「慣れ」でしたね。

 

先生と一緒の音に調弦しないと稽古をはじめることができません。

 

ですので一生懸命、音をとらえようと努力し、家でも録音をたよりに耳で調弦する練習をしっかりやりました。

 

これを繰り返しているうちに体にしみこんでいったように思います。

 

※調弦(チューニング)が苦手な人へのアドバイス

 

 

先生の手を見て弾くこと

 

2つ目は、先生の手を見て弾くことです。

 

私が三線を習いはじめたころ、先生から「真似をすることが上達の秘訣」だと教わりました。

 

それ以来、現在まで先生の真似を基本にして三線の技を磨くことを心掛けてきました。

 

ですが、最初はなかなかこの真似ができなかったですね…。

 

まずは、楽譜ではなく先生の手を見ながら一緒に歌うことから始まるのですが、先生の真似をする以前に、先生の手の動きに全くついていくことができませんでした。

 

これを克服するためには、「しっかり暗譜して稽古に臨む」。

 

これしかありませんでした。

 

ほんとに一生懸命練習をしましたね。練習方法としては、例えば、自宅で楽譜を見ずに先生の録音とあわせるように弾いて、先生と一緒に練習している感覚に近づけるようにしていました。

 

練習の仕方は皆さんそれぞれに合うやり方で良いと思いますが、しっかり歌を覚えて稽古に臨み、先生の手を見て弾くことは自信をもっておすすめできる練習法です。

 

※暗譜(あんぷ)への第一歩を踏み出そう

 

 

息の使い方

 

そして3つ目は、「息の使い方」です。

 

先生の手を見て弾くことの次は、先生の歌を真似して歌うという壁に当たりました。

 

先生は軽く歌っているのに、しなやかに声が響いて伸びる。一方私の歌は、張り切って声を出そうとしているものの響きがない…そして息が続かず苦しそうな歌い方をしていました。

 

そのころは息が続かないので、一息で歌うべきところを、途中で切り、いったん息継ぎをして歌っていましたね。

 

息の使い方のコツがつかめるようになったのは、息が上手く使えないと歌が仕上がらないような難曲にたくさん取り組むようになった頃からです。とにかく先生と一緒に歌って必死に曲を覚えました。

 

沖縄では「声をつくる」とよく言いますが、先生とたくさん稽古をこなして歌の練習を重ねることで、少しずつ先生の発声や息の使い方を習得することができ、良い声を長く伸ばすことができるようになっていくのです。

 

息の使い方は、最初からできないのが当たり前です。自分の上達に合わせて少しずつ習得していくものと思っていただくと良いかと思います。

 

以上、今回のブログでは三線をはじめたばかりの頃、苦労したことをご紹介しました。改めて振り返ってみると、三線の演奏は時間をかけてゆっくりできるようになっていくものだということに気が付きます。

 

今こうしたことで悩んでいる皆さんは、ぜひ落ち着いて、長い三線ライフの中で時間をかけて解決していってほしいと思います!

 

 

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