三線の弦を張り替えたら調弦が安定しない?|職人に聞いた弦のなじませ方

こんにちは。

栗山新也沖縄三線教室の栗山です。

三線の弦を張り替えた直後、こんな経験はありませんか?

「弾くたびに調弦がずれて、何度も直さないといけない」

新しい弦に張り替えると、弦がまだ伸びきっていないため、演奏するたびに調弦が狂ってしまいます。これは弦が「なじんでいない」状態です。

三線店で弦を張り替えてもらうと、なぜか最初から調弦が安定していると感じたことはありませんか? 実は、職人さんは弦を張る際にしっかりと弦を伸ばしているのです。

今回は、三線工房いーばるの上原さんに、弦のなじませ方のコツを教えていただきました。写真付きで解説します。

目次

なぜ弦を張り替えると調弦が安定しないのか

新品の弦はまだ十分に伸びていないため、張力がかかると少しずつ伸びていきます。この「弦が伸びていく過程」で調弦がずれてしまうのです。

自然になじむのを待つこともできますが、その間ずっと調弦が不安定なまま練習することになります。

そこで大切なのが、弦を張り替えるときに、あらかじめしっかり弦を伸ばしておくことです。職人さんはこの「弦伸ばし」がとても上手なので、張り替え直後でも調弦が安定するのです。

職人に教わった弦の伸ばし方

三線工房いーばるの上原さんに教えていただいた、弦の伸ばし方の手順を紹介します。

手順① 歌口の付近を左手で押さえる

まず、歌口の付近を左手でしっかり押さえます。

三線の弦伸ばし 歌口付近を押さえる

手順② 右手の親指で弦を強く伸ばす

右手の親指を使って、短い間隔で強く弦を押して伸ばしながら、左手の方へ上がっていきます

三線の弦伸ばし 右手親指で押す
三線の弦伸ばし 左手の方へ進む

横から見るとこのような感じです。けっこう大きく、強く押していきます

三線の弦伸ばし 横から見た様子1
三線の弦伸ばし 横から見た様子2
三線の弦伸ばし 横から見た様子3

手順③ 何度か繰り返す

この作業を何度か繰り返します。3本の弦すべてに対して行ってください。

もしこの作業中に弦が切れてしまった場合は、弦自体がもともと弱かったということです。演奏中に切れるよりも、このタイミングで気づけた方が安心ですね。

弦を伸ばすだけで、練習の快適さが変わる

弦の張り替えのたびにこの「弦伸ばし」を行うことで、張り替え直後から調弦が安定しやすくなります

調弦のたびに練習が中断されるストレスが減り、弾くことに集中できるようになります。ぜひ次の弦交換の際に試してみてください。

上原さん、ご協力ありがとうございました。

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