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ピックアップ 沖縄音楽の話 2022.02.10

三線(さんしん)の始め方は?楽器初心者にもおすすめの理由を紹介

 

沖縄の歴史と文化に育まれた伝統楽器「三線(さんしん)」。

 

最近ではコロナ禍で増えた“おうち時間”を使って始める人が急増し、注目が集まっています。

 

そこで今回のブログでは、三線を始めるために必要な準備や練習方法などをご紹介します。

 

楽器初心者からでも三線は始めやすいため、何か楽器を始めたいと感じている方はぜひ参考にしてみてください。

 

三線の買い方についてはこちらの記事にまとめました▽

三線はいくら必要?初心者向けの入門セットでも大丈夫?

 

三線を始める前に知っておきたいキーワードまとめ▽

これから沖縄三線を始めたい方必見|始める前に知っておきたいキーワード5選

 

三線の特徴とは?

 

 

三線は沖縄の楽器だということを知っている方は多いでしょう。

 

しかし三線の特徴についてご存じの方は少ないのではないでしょうか。

 

そこでまず三線の特徴について簡単にご紹介したいと思います。

 

三線(さんしん)とは、その名の通り3本の弦を張った弦楽器で、中国の「三弦(サンシェン)」という楽器がルーツだといわれています。

 

胴には蛇(ニシキヘビ)の皮が使用されています(日本の伝統楽器・三味線は胴に猫や犬の皮を使用します)。

 

一般的には右手にバチを付けて弾きますが、ジャンルによってはピックや爪などで弾くこともあります。

 

 

三線だけで演奏する独奏曲はきわめて稀で、ほとんどが歌を伴い、弾き歌いの形で演奏します。

 

沖縄音楽の中で三線は、歌を支える伴奏楽器としての役割をもっています。

 

 

楽器初心者でも三線が始めやすい理由

 

今まで楽器をほとんど演奏したことがない人でも三線は始めやすい楽器のひとつだと思います。

 

その理由を3つご紹介したいと思います。

 

①弦は3本で単音での演奏が多い

 

同じ弦楽器のギターには6本の弦が張られていて、複数の弦を決まった位置で同時に押さえて鳴らすコード弾きのように、複数の弦を弾く奏法があります。

 

これに対して三線は、一弦ずつ単音で弾くことが多いのが特徴です。

 

他の楽器を始めてみたけれど難しくて諦めてしまった経験がある方は、一度三線に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

②楽器自体が小さく持ち運びしやすい

 

楽器を始めようとすると、どうしても置き場所や持ち運びに困ることがあります。

 

しかし三線はおよそ80cm、1.3kg前後と小さく軽いのが特徴です。

 

家のちょっとしたスペースに置けますし、三線教室に行くときでも持ち運びしやすい大きさです。

 

③楽譜が読みやすい

 

五線譜の楽譜やコードなどを読むのは難しいと感じている方もいらっしゃるでしょう。

 

三線は独自の「工工四(くんくんしー)」と呼ばれる縦書きで漢字を用いた楽譜を使用します。

 

全て漢字で表記されているため一見難しそうにも見えますが、一度読みなれると五線譜よりも簡単に読むことができます。

 

 

 

三線を始めるために必要な準備

 

三線を弾きたいと思った時、どのように始めればよいのかを3つのステップで紹介します。

 

①三線に触れる

 

まずは三線を扱っている楽器店、三線店、三線教室の体験レッスンなどに行き、実際に三線に触れてみましょう。

 

どのような音が出るのかを試して、この先も三線を弾き続けたいと思えるか確認してみてください。

 

②三線を購入する

 

三線に限らず、楽器はピンからキリまでの値段のものがあります。

 

三線の場合は安いものだと1~3万円程度で購入できます。

 

ただし安い三線の場合、作りが甘く調弦や演奏に支障が出てしまうことがあります。

 

できれば三線職人の手が入っている三線を購入するとよいでしょう。

 

予算はおよそ10万円前後~となりますが、良い三線を購入することで練習や演奏が楽しく感じられ、上達にもつながります。

 

③弾いてみたい曲の楽譜を手に入れる

 

楽器を購入したら次にどの曲を弾きたいのかを考えましょう。

 

最近は沖縄に関係する曲だけでなく、人気のJ-POPや懐メロなどを収録した楽譜も販売されています。

 

「この曲を弾きたい」という気持ちが練習のモチベーションに繋がりますのでお好きな曲の楽譜を購入してください。

 

 

三線は独学でも弾けるようになる?

 

三線と楽譜を購入したら、自分ひとりで練習して弾けるようになるのでしょうか。これについて解説したいと思います。

 

教本や動画などを使って独学で始める

 

三線の人気が高まりから三線を独学で学べる教則本が増えています。

 

またYouTubeなどの動画配信サービスでも三線演奏の基本や課題曲をマスターするための解説などが配信されています。

 

動画は実際に弾いている様子が分かるので、初心者でもわかりやすく三線を学ぶことができます。

 

楽譜や動画だけでは分からない細かいニュアンスは三線教室で

 

教則本や動画には手軽でわかりやすく独学での練習を助けてくれるというメリットがあります。

 

しかし一方で、細かいニュアンスが分かりにくく、自分が正しく演奏できているかどうか判断しにくいというデメリットもあります。

 

せっかく曲を覚えても弾き方に独特の癖が付いてしまうこともあるため、正しい弾き方を学びたいのであれば音楽教室に通うことをおすすめします。

 

※三線は独学?それとも習う?│それぞれのメリットとデメリットを解説

 

三線は自宅でも練習できる?

 

楽器の上達には練習が欠かせません。三線は自宅でも練習ができるかどうかをご紹介します。

 

一軒家や防音対策がある集合住宅ではOK

 

三線の音はそこまで大きな音ではありません。

 

隣の家との距離がある一軒家や分譲マンションなど防音設計された集合住宅では弾いても問題ないでしょう。

 

自宅で気軽に練習できると三線が上達しやすくなります。

 

賃貸物件でも弾きたいなら消音ンマを使う

 

賃貸物件で普段から隣の生活音が聞こえるようなアパートでは、三線の音は騒音となってしまう可能性があります。

 

そこで、三線の弦をおこすために使われる「ンマ(駒)」の代わりに、「消音ンマ」を使ってみると通常よりも音量をぐっと下げて練習することができます。

 

ただし、アンプに繋いでいないエレキギターのような不完全な音になり、三線の音色の魅力は半減してしまいます。

 

また「消音ウマ」を使用した練習ばかりになると、弦の弾き方や弾く強さを間違って覚えてしまうことにつながります。

 

この場合、自宅での練習の他に音楽教室で指導をしてもらい、正しい三線の弾き方を身に付けるとよいでしょう。

 

 

楽器を始めたい方に三線がおすすめ

 

楽器をこれまでほとんど弾いたことがない方でも三線は気軽に始めやすい楽器です。

 

まずは三線を学べる教室で体験し、三線の音色の良さを実感してみてください。

 

近畿地方で三線教室をお探しの方は、「栗山新也 沖縄三線教室」で三線を弾いてみませんか。

 

京都市と三重県鈴鹿市で定期的に体験レッスンを開催していますので、お気軽にお問合せください。

»体験レッスン | 沖縄三線教室 栗山新也

 

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