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カンカラ三線の歴史と魅力|空き缶で作る沖縄の手作り三線を徹底解説
カンカラ三線の歴史と魅力|空き缶で作る沖縄の手作り三線を徹底解説

カンカラ三線って何?身近な材料で作られた楽器
こんにちは。
三線教室の栗山です(*^^*)
最近「カンカラ三線」についてご質問をいただくことが多くなってきました。
平和学習や地域学習、和楽器教材などで紹介されることもあり、関心を持つ方が増えているようです。
カンカラ三線とは、その名の通り空き缶やブリキ缶を胴に使った手作りの三線です。
胴には缶詰の空き缶やブリキ缶を使い、棹には樫(カシ)の木や廃材などを用います。
そして弦には電話線や鋼鉄の細い線、パラシュート布などが使われてきました。
誰でも手に入る材料で作られているのが特徴です。
カンカラ三線の歴史
実は戦争前から作られていた
カンカラ三線は戦後に生まれたと思われがちですが、実は戦前から存在していました。
沖縄では昔から、子どもたちが缶詰の缶を利用して三線を真似た楽器を作って遊んでいたといわれています。
本物の三線は高価で庶民には手が届きませんでしたが、空き缶なら誰でも手に入る。
そんな庶民の知恵から生まれた楽器だったのです。
戦後、心の支えとなった楽器へ
第二次世界大戦によって沖縄は焦土と化し、収容所での厳しい生活が始まりました。すべてを失った人々にとって、歌と三線は心の拠り所でした。
本物の三線など手に入るはずもない中、人々は戦前から子どもたちが作っていたカンカラ三線の知恵を思い出し、米軍の配給品の空き缶や、電話線、廃材などを使って作り始めました。
その音色は人々に生きる希望を与え、悲しみを癒す大切な存在となったといわれています。
現在のカンカラ三線の新たな役割
観光体験で触れる沖縄文化
今では沖縄の観光施設や体験工房で、カンカラ三線づくりや演奏体験が人気となっています。
観光で訪れた方々が、実際に自分の手でカンカラ三線を作り、その場で演奏することで、沖縄の歴史と文化を肌で感じることができるのです。
完成したカンカラ三線で「安里屋ユンタ」などの沖縄民謡を弾く瞬間は、特別な思い出になることでしょう。
教育現場での平和学習教材として
学校教育では、カンカラ三線が沖縄の歴史を伝える教材として取り上げられています。
実際に授業の中で子どもたちがカンカラ三線を作る体験も行われており、ものづくりを通じて歴史を肌で感じる時間となっています。
自分の手で缶に穴を開け、棹を取り付け、弦を張っていく。
その作業を通して、戦後の物資不足の中でも懸命に生きようとした人々の姿が浮かび上がってきます。
こうした体験は、平和について考える貴重なきっかけになっています。
カンカラ三線の音色の魅力
素朴で温かい響き
金属の缶を胴にしているため、本来の三線のような深い音色は出ません。
でも、ポコポコとしたその素朴な音色には、なんとも言えない温かさやなつかしさがあります。
この独特な響きこそが、カンカラ三線の最大の魅力かもしれません。
平和への願いを込めて
現在、カンカラ三線は単なる楽器ではなく、平和の大切さを次世代に伝えるシンボルとしても親しまれています。
先ほど触れたように学校の平和学習で取り上げられることも増え、子どもたちが実際に触れることで、沖縄の歴史を身近に感じる機会となっています。
音楽を通じて平和について考える、そんな貴重な教材としての役割も果たしているのです。
カンカラ三線から本格的な三線へ
三線音楽への入り口として
カンカラ三線の素朴な音色に触れることで、多くの方が三線そのものに興味を持たれます。
「沖縄民謡を本格的に弾いてみたい」
「三線の歴史をもっと知りたい」
そんな気持ちが自然と湧いてくるようです。
カンカラ三線は、三線の世界への入り口のような存在。
ここから本格的な三線の世界が広がっていきます。
実際に当教室にはカンカラ三線をきっかけに三線を始められた方もいらっしゃいます。

当教室での三線体験
当教室では、本格的な三線の魅力を体験していただけます。
三線の正しい構え方や弾き方から始まり、勘所(左手のポジション)の押さえ方、そして曲の演奏まで、幅広い内容を丁寧にお教えしています。
初めての方でも安心して始められるよう、一人ひとりのペースに合わせた指導を心がけています。
楽譜が読めなくても大丈夫。三線独特の「工工四(くんくんしー)」という楽譜の読み方も、わかりやすくご説明いたします。
おわりに
カンカラ三線の素朴な音色には、不思議と心に響くものがあります。
ポコポコと鳴る優しい音を聞いていると、沖縄の青い空や、戦後を生き抜いた人々の姿が浮かんでくるようです。
もしカンカラ三線に心を動かされて「本格的な三線も弾いてみたいな」と思われたら、ぜひ当教室へいらしてください。
楽器は初めて、楽譜が読めない、そんな方も大丈夫。三線の持ち方から、沖縄独特の楽譜「工工四(くんくんしー)」の読み方まで、ゆっくり丁寧にお伝えします。
沖縄の音楽を、一緒に楽しんでみませんか?
体験レッスン募集中!
三線にご興味をお持ちの方はぜひ一度当教室の体験レッスンにお越しください!
体験レッスンの内容はこちらです▽
・三線を演奏する姿勢と構え方、音の出し方
・勘所(左手のポジション)の押さえ方
・工工四(沖縄の楽譜)の読み方
・「島人ぬ宝」を実際に演奏
三線をお持ちでない方も大丈夫!教室の三線を無料でお貸しします。手ぶらでお気軽にどうぞ(^^)/
体験レッスン料金:無料
京都教室
体験レッスン日程:毎月第1~4日曜日10:00~11:00、第1・3日曜日14:00~15:00
会場;スタジオ・ハブ(京都市東山区大和大路通三条東入若松町399)
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会場;スズカト(三重県鈴鹿市住吉町 南谷口)
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会場:虹の夢津(三重県津市観音寺町152)
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体験レッスン日程:毎月第1・3木曜日13:30~14:30、18:00~19:00、19:00~20:00
会場:四日市市勤労者・市民交流センター(四日市市日永東1丁目2-25)
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