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なぜ私は三線を『かぎやで風』から始めたのか|難しい曲で得られた3つのこと
なぜ私は三線を『かぎやで風』から始めたのか|難しい曲で得られた3つのこと

はじめに
こんにちは。
三線教室の栗山です(*^^*)
三線を始めたばかりの生徒さんからよくお聞きするのが「最初はどんな曲から練習すればいいですか?」という質問です。
多くの教室や教則本では「まずは『きらきら星』や『チューリップ』といった簡単な曲から始めましょう」とアドバイスしていますよね。
確かにこれは一般的なステップアップの方法として良いと思います。
でも、私自身の三線との出会いは全く違ったんですね。
最初に習った曲は、古典音楽の「かぎやで風」という曲でした。
当時を振り返ると、正直「三線って本当に難しいなあ…」と思いました。
でも今になって思うのは、この経験が私にとってとても価値のあるものだったということです。
今回は、一般的なアドバイスとは少し異なる視点から、「あえて難しい曲から始める」ことの意味について、私の体験をもとにお話ししたいと思います。
一般的な三線練習のアプローチ
まず、一般的にはどのような練習方法が推奨されているのかを確認してみましょう。
多くの教則本や教室では、やさしい曲から学んでいくことをアドバイスしていると思います。
これは確かにステップアップの仕方としては間違っていませんし、実際に私の教室でもそのような順序で教えています。
最初は指の動きを覚えるのが難しいので、分かりやすい曲で練習するというのは理にかなっていますよね。
実際、この順序で三線を学んでいる人の方が多いと思います。
でも、私の経験は全く違うものだったんです。
私の三線との出会い:いきなり「かぎやで風」
私が三線を始めたのは、17歳のころです。
当時習った先生は、初心者の私に最初から「かぎやで風」を教えてくださいました。

なぜなら、私が受験を予定していた沖縄県立芸術大学の課題曲だったからです。
「かぎやで風」といえば、琉球古典音楽の代表的な楽曲の一つですが、三線を始めたばかりの私にとっては、とても難しい曲でした(今でも難しいと思っています)。
特に三線の音程と歌の音程とが異なる部分がたくさんあり、そこが一番大変でしたね。
何度も繰り返し間違えたところを先生に直していただきながら、少しずつ曲を完成させていきました。
「かぎやで風」で学んだこと
その後、ようやく「かぎやで風」がひと通り弾けるようになりました。
でも、それで完成というわけではありませんでした。
一人で楽譜を見ずに、細かいところまで正しく弾けるようになるまで、先生は根気強く指導を続けてくださいました。
節回し、音程の微妙な違い、弾き方、姿勢…一つ一つが本当に繊細で、「なんとなく弾ける」と「ちゃんと弾ける」の間には、大きな差があることを実感しました。
でも、この経験があったからこそ、三線という楽器の魅力と難しさを最初から理解することができたのだと思います。
難しい曲から始めることのメリット
「かぎやで風」で苦労した経験を振り返ると、いくつかの大きなメリットがあったと感じています。
まず、三線の基礎をしっかりと身につけることができたということです。
「かぎやで風」という曲には、三線演奏の基礎・基本がぎっしりと詰まっています。
この曲をマスターする過程で、自然と三線演奏に必要な基礎技術が身についたのです。
また、琉球古典音楽の特徴を体で覚えることができたのも大きな収穫でした。
本や資料で知識として学ぶのではなく、実際に弾きながら古典音楽の節回しや演奏の仕方を体で覚えられたことは、その後の演奏に大きなプラスになりました。
そして何より、三線は決して簡単な楽器ではないということを最初から理解できたのがよかったと思います。
難しいからこそ挑戦しがいがあるし、弾けるようになった時の喜びは大きなものがあります。
この感覚を最初から味わえたのは、とても貴重な経験でした。
すべての人におすすめするわけではないが…
ここまでお話ししてきて、誤解のないように付け加えておきたいのは、すべての初心者の方に「かぎやで風」から始めることをおすすめしているわけではないということです。
人それぞれ、学習スタイルや性格、目標が違います。
コツコツと段階的に進んでいく方が向いている方もいれば、最初からある程度の難しさに挑戦した方が伸びる方もいます。
また、三線に求めるものも人それぞれです。
「楽しく簡単な曲が弾ければそれで十分」という方もいらっしゃいますし、「本格的に沖縄音楽を学びたい」という方もいらっしゃいます。
大切なのは、自分に合った学び方を見つけることだと思います。
私の経験から学んでいただきたいこと
それでも、私の経験から皆さんに知っていただきたいことがあります。
それは、三線の世界は想像以上に奥が深く、やりがいのある楽器だということです。
「簡単な曲から始める」というアプローチも確かに有効ですが、時には思い切って少し難しい曲に挑戦してみることで、新しい発見があるかもしれません。
特に、沖縄音楽に興味を持って三線を始められた方には、ぜひ早い段階で伝統的な楽曲にも触れていただきたいと思います。
まとめ
今回は、私が「かぎやで風」から始めた体験をお話しさせていただきました。
三線は確かに奥の深い楽器で、覚えることもたくさんあります。
でも、だからこそ弾けるようになった時の喜びは大きいし、一度コツを掴むとどんどん上達していくんです。
私の「いきなりかぎやで風」体験が、皆さんの参考になったら嬉しいです。
簡単な曲から始めても、難しい曲から始めても、どちらでもいいと思うんです。
大切なのは三線を楽しんで、続けることです。
皆さんの三線ライフが充実したものになることを心から願っています(^^♪
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