三線の調弦(チューニング)|必ずCFCに合わせる必要はある?
はじめに
こんにちは。
三線教室の栗山で(*^^*)
今回のブログでは、生徒さんからよくいただく「三線の調弦(チューニング)は必ずCFC(ドファド)に合わせないといけないのですか?」とのご質問にお答えしていきます。
調弦(チューニング)とは?
弦楽器の三線には三本の弦があり、それぞれの音程を正しく整えることを調弦(チューニング)と言います。
沖縄では「ちんだみ」と呼ばれていて、三線演奏の基本となるとても大切な技術です。
三線のコンクールでも審査項目に含まれているほど、重要な要素なんですね。
初心者の方にとっては、この調弦が最初の大きな壁になることが多いんです。
家で練習するときも調弦ができないと始められないのですが、耳で音程を聞き分けて合わせる技を身につけるには時間がかかります。
さらに、舞踊や組踊の伴奏では途中で調弦を変える場合もあり、上級者になると素早く正確な調弦ができることも求められるんです。
CFCという基準について
最も基本的な調弦法「本調子」です。
「本調子」を調子笛という道具を使ってあわせる場合、調子笛の音を基準の音として女弦(ミーヂル、細い弦)の音程をあわせ、そのあと、中弦(ナカヂル、中の弦)、男弦(ウーヂル、太い弦)の順にあわせていきます。
女弦(細い弦)をC(ド)に合わせた場合、中弦(中の弦)がF(ファ)、男弦(太い弦)がC(ド)という音程になります。
これが、「C-F-C(ド-ファ-ド)」という調弦です。
教則本などでもこのCFCが基準として使われているため、「三線の調弦というとCFC」という認識が広がっているんですね。
でも実は、この調弦で実際に三線を弾いて歌ってみると、とても高い音域になってしまうんです。
男性でも高音域が出る方でないと歌いづらく、声が低めの方にはちょっと苦しい音域になってしまいます。
特に女性は男性のオクターブで歌うことが多いので、この高さで歌える方はかなり少ないんですね。
そのため、CFCはあくまで基準の音程として覚えておいて、実際に演奏するときには自分の声に合った高さに調整していただくのがおすすめです。
では、具体的な調弦の例を見ていきましょう。
【男性の調弦例】
・C-F-C(高音域が歌える方はこの調弦でOK)
・B-E-B
・A#-D#-A#
【女性の調弦例】
・A#-D#-A#
・A-D-A
・G#-C#-G#
調弦は演奏者の声に合わせる
さらに付け加えると、調弦は調子笛の基準の音に必ずしも合わせなくてもいいんです。
大切なのは3つの弦の音程バランス。
このバランスさえ保たれていれば、全体の高さは自分の声に合わせて多少調整していただいても大丈夫ですよ。
ただし、これは一人で演奏するの場合の話です。
他の方と合わせて演奏する時は、調子笛やチューナーを使って、しっかり音程を合わせるようにしてくださいね。
おわりに
三線の調弦(ちんだみ)は、必ずしもCFCに合わせる必要はありません。
確かに教則本などではCFCが基準として使われていますが、これはあくまでも目安です。
大切なのは、ご自身の声に合った調弦で演奏することです。調子笛から多少上げ下げして音程を工夫しても大丈夫ですよ。
三線の調弦は最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ練習を重ねることで必ず上手くなっていきます。
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