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「島人ぬ宝」の歌詞の意味|1番から3番まで何が歌われている?石垣島の中学生の声から生まれた曲

はじめに
こんにちは。
栗山新也沖縄三線教室の栗山です(*^^*)
「島人ぬ宝(しまんちゅぬたから)」は、当教室の体験レッスンで実際に弾いていただいている曲です。三線を始めたばかりの方が最初に取り組む曲として、とても人気があります。
この曲は、沖縄の風景を歌った明るい曲として知られていますが、歌詞が生まれた経緯を知ると、聴こえ方が少し変わります。
この記事では、「島人ぬ宝」ということばの意味と、1番から3番までに歌われていること、曲が生まれた経緯、そして三線で弾くときの見どころをご紹介します。
- 「島人ぬ宝」ということばの意味
- 1番・2番・3番でそれぞれ歌われていること
- 歌詞が石垣島の中学生の声から生まれた経緯
- 三線で「島人ぬ宝」を弾くときの見どころ
「島人ぬ宝」はどんな曲?
「島人ぬ宝」は、石垣島出身の3人組バンドBEGINが作詞・作曲した曲です。2002年5月に発売され、この年は沖縄の本土復帰30周年にあたることから、NHK沖縄放送局の記念番組のイメージソングにもなりました。同じ年の紅白歌合戦で歌われ、翌2003年には歌詞が評価されて山本健吉文学賞(歌詞部門)を受賞しています。発売から20年以上たったいまも、沖縄では世代を問わず県民に愛されている曲です。
「島人ぬ宝」ということばの意味
「島人(しまんちゅ)」は、沖縄のことばで「島の人」のことです。「ぬ」は「の」にあたります。つまり「島人ぬ宝」は「島の人の宝」という意味です。
では、島の人の宝とは何でしょうか。歌詞では、1番で島の空、2番で島の海、3番で島の唄が歌われ、それぞれの終わりで「それが島人ぬ宝」と結ばれます。教科書やテレビでは知ることのできない、島で暮らす中で身についていく大切なものが「宝」と呼ばれています。
歌詞は石垣島の中学生の声から生まれた
この曲には、よく知られた制作のエピソードがあります。
ボーカルの比嘉栄昇さんは、石垣市立石垣中学校で教員をしていた同級生に頼んで、生徒たちに「島への思い」を書いてもらいました。作詞にあたって、いまの島の子どもたちが島をどう感じているかを知りたかったからです。
返ってきた答えの中には、「島が宝」「おじいちゃん、おばあちゃんが宝」ということばがありました。比嘉さんはこれに心を動かされ、自分たちの世代では照れくさくて口にできなかったことを、孫の世代が正々堂々と言えるようになった、と語っています。
歌詞は、この中学生たちのことばをもとに書かれました。
1番から3番まで、何が歌われているか
「島人ぬ宝」は、1番・2番・3番が同じ形でできています。前半では「僕が生まれたこの島の〇〇を、どれくらい知っているだろう」と自分に問いかけ、名前や意味は知らないけれど、誰よりもよく知っている、と続きます。後半では、教科書やテレビでは伝えられない大切なものがこの島にある、それが島人ぬ宝だ、と結ばれます。
1番は「島の空」
1番では、生まれた島の空が歌われます。輝く星や流れる雲を見て育ったけれど、星や雲の名前を聞かれても答えられない。それでも、悲しいときも嬉しいときも何度も見上げてきたこの空を、誰よりも知っている、という内容です。
後半には「教科書」ということばが出てきます。教科書に書いてあることだけではわからない大切なものが、きっとこの島にある。それが島人ぬ宝だ、と歌われます。
2番は「島の海」
2番では、生まれた島の海が歌われます。ここでは、汚れていくサンゴや減っていく魚のことが出てきて、どうしたらいいのかわからない、という戸惑いが歌われます。それでも、砂にまみれ、波にゆられながら少しずつ変わっていくこの海を、誰よりも知っている、と続きます。
後半では「テレビ」「ラジオ」ということばが出てきます。テレビでは映せない、ラジオでも流せない大切なものがこの島にある。それが島人ぬ宝だ、と歌われます。
3番は「島の唄」
3番では、生まれた島の唄が歌われます。ここに出てくるのが、八重山の民謡「トゥバラーマ」と「デンサー節」です。トゥバラーマは八重山を代表する叙情歌、デンサー節は教訓の唄として知られています。歌詞では、そうした島の唄の言葉の意味さえわからない、と歌われます。それでも、祝いの夜や祭りの朝に、どこからか聞こえてくるこの唄を、誰よりも知っている、と続きます。
後半では、いつかこの島を離れていく日までに、大切なものをもっと深く知っていたい、という願いが歌われ、それが島人ぬ宝だ、と結ばれます。
三線を習う方にとって、いちばん身近なのはこの3番だと思います。島の唄を弾いて歌うことが、そのまま島の宝に触れることになります。
沖縄の人にとっての「島人ぬ宝」
この曲が出た2002年は、沖縄が本土復帰から30年を迎えた年でした。2000年には沖縄サミットが開かれ、沖縄の文化が全国から注目された時期でもあります。BEGINのメンバーの上地等さんは、年を重ねるごとに沖縄が愛しくなり、自分がウチナーンチュであることを確かめたくなった、と語っています。
若い世代には親しみやすい歌として、年配の世代には子どもの頃の風景を思い出させる歌として、沖縄の人の気持ちを代弁する曲になりました。
三線で「島人ぬ宝」を弾いてみたい方へ
当教室では、生徒さんから「島人ぬ宝を弾いてみたい」という声がとても多く、体験レッスンと入門したばかりの方の課題曲にしています。三線を始めたばかりの方が最初に弾く曲として、とても向いている曲です。
初心者の方がつまずきやすいポイントと練習のコツは、こちらの記事にまとめています。
島人ぬ宝を三線で弾くには?初心者がつまずく3つのポイントと練習のコツ
歌詞の意味を知ってから弾くと、各番の終わりで「島人ぬ宝」と歌うところに、自然と気持ちが入ります。ぜひ意味を心に置きながら弾いてみてください。
よくあるご質問
- 「島人ぬ宝」はどういう意味ですか?
-
歌詞では、島の空、島の海、島の唄の順に歌われ、それぞれの終わりで「それが島人ぬ宝」と結ばれます。教科書やテレビで知ることはできなくても、島で暮らしてきた人の中にはたしかにあるもの。そのようなものを「宝」と呼んでいるのではないでしょうか。
- 「島人ぬ宝」は民謡ですか?
-
BEGINが2002年に発表したポップスです。三線を使った曲で、沖縄では世代を問わず県民に愛されています。
- 歌詞はどうやって作られたのですか?
-
石垣島の中学生に「島への思い」を書いてもらい、その答えをもとに比嘉栄昇さんが作詞しました。
- 三線初心者でも「島人ぬ宝」は弾けますか?
-
はい。当教室では体験レッスンと入門したばかりの方の課題曲にしています。練習のコツは上のリンクの記事をご覧ください。
まとめ
「島人ぬ宝」は、石垣島の中学生の「島が宝」ということばから生まれた歌です。1番で島の空、2番で島の海、3番で島の唄が歌われ、教科書やテレビでは伝えられない大切なものがこの島にある、と結ばれます。三線でこの曲を弾くとき、その想いを少し心に置いてみてください。
教室で一緒に弾いてみませんか
当教室の体験レッスンでは、三線の構え方と音の出し方、勘所の押さえ方、工工四の読み方をご案内したあと、「島人ぬ宝」を実際に演奏していただきます。
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