三線を始める前に知っておきたいキーワードまとめ▽
※これから沖縄三線を始めたい方必見|始める前に知っておきたいキーワード5選
三線の特徴とは?
三線は沖縄の楽器だということを知っている方は多いでしょう。
しかし三線の特徴についてご存じの方は少ないのではないでしょうか。
そこでまず三線の特徴について簡単にご紹介したいと思います。
三線(さんしん)とは、その名の通り3本の弦を張った弦楽器で、中国の「三弦(サンシェン)」という楽器がルーツだといわれています。
胴には蛇(ニシキヘビ)の皮が使用されています(日本の伝統楽器・三味線は胴に猫や犬の皮を使用します)。
一般的には右手にバチを付けて弾きますが、ジャンルによってはピックや爪などで弾くこともあります。
三線だけで演奏する独奏曲はきわめて稀で、ほとんどが歌を伴い、弾き歌いの形で演奏します。
沖縄音楽の中で三線は、歌を支える伴奏楽器としての役割をもっています。
※沖縄三線にはなぜ蛇(ニシキヘビ)の皮が張られている?│蛇皮が使用され続けた理由を解説
楽器初心者でも三線が始めやすい理由
今まで楽器をほとんど演奏したことがない人でも、三線は始めやすい楽器のひとつだと思います。
その理由を3つご紹介したいと思います。
①弦は3本で単音での演奏が多い
同じ弦楽器のギターには6本の弦が張られていて、複数の弦を決まった位置で同時に押さえて鳴らすコード弾きのように、複数の弦を弾く奏法があります。
これに対して三線は、一弦ずつ単音で弾くことが多いのが特徴です。
他の楽器を始めてみたけれど難しくて諦めてしまった経験がある方は、一度三線に挑戦してみてはいかがでしょうか。
②楽器自体が小さく持ち運びしやすい
楽器を始めようとすると、どうしても置き場所や持ち運びに困ることがあります。
しかし三線はおよそ80cm、1.3kg前後と小さく軽いのが特徴です。
家のちょっとしたスペースに置けますし、三線教室に行くときでも持ち運びしやすい大きさです。
③楽譜が読みやすい
五線譜の楽譜やコードなどを読むのは難しいと感じている方もいらっしゃるでしょう。
三線は独自の「工工四(くんくんしー)」と呼ばれる縦書きで漢字を用いた楽譜を使用します。
全て漢字で表記されているため一見難しそうにも見えますが、一度読みなれると五線譜よりも簡単に読むことができます。
三線を始めるために必要な準備
では、三線を弾きたいと思った時、具体的にどのようにして始めればよいのでしょうか。
ここでは3つのステップでご紹介します。
①三線に触れる
まずは三線を扱っている楽器店、三線店、三線教室の体験レッスンなどに行き、実際に三線に触れてみましょう。
どのような音が出るのかを試して、この先も三線を弾き続けたいと思えるか確認してみてください。
②三線を購入する
三線に限らず、楽器はピンからキリまでの値段のものがあります。
三線の場合は安いものだと1~3万円程度で購入できます。
ただし安い三線の場合、作りが甘く調弦や演奏に支障が出てしまうことがあります。
できれば三線職人の手が入っている三線を購入するとよいでしょう。
予算はおよそ10万円前後~となりますが、良い三線を購入することで練習や演奏が楽しく感じられ、上達にもつながります。
③弾いてみたい曲の楽譜を手に入れる
楽器を購入したら次にどの曲を弾きたいのかを考えましょう。
最近は沖縄に関係する曲だけでなく、人気のJ-POPや懐メロなどを収録した楽譜も販売されています。
「この曲を弾きたい」という気持ちが練習のモチベーションに繋がりますのでお好きな曲の楽譜を購入してください。
三線の購入の仕方
3つのステップのうち、ここでは三線の購入の仕方について詳しくご紹介します。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
師匠に相談するのがベスト
三線の購入の仕方としておすすめしたいのは、師匠(三線の先生)に相談する方法です。
師匠はその道のプロというだけでなく、腕の良い三線職人さんを知っていたり、自分の体や手の大きさや声の特徴もよく知っています。
そうしたことをすべて熟知したうえで、三線店などで自分に合う三線を選ぶ手助けをしてくれるでしょう。
ちなみに私自身も師匠に相談して購入しています。
詳しくはこちら▽
楽器店で購入も可能。できれば三線専門店で!
沖縄を中心に、関東、関西、東海、九州などにも三線専門店があります。
相談できる師匠がいない場合は、まず三線専門店に相談してみてください。
また最近では多種多様な楽器を取扱う楽器店でも三線が購入できるお店が増えてきました。
楽器店は近くのショッピングモールなどにも入っているのでアクセスしやすく、実際の楽器を見て弾いて確かめることができます。
しかし、その幅広さがゆえに、三線の専門性が高いスタッフが少なく、的確なアドバイスが得られないこともあるでしょう。
できれば三線専門店で購入してください。
オンラインで購入すると後悔する場合も
三線を購入する方法として、オンラインサイトから購入する方法もあ
オンラインでの購入は手軽で、また掲載されている多数の
一方でオンライン購入の注意点は実際の楽器を手に取って確かめることができないので、音や着心地を弾き心地が思ってたものとは違うことがあります。
三線は独学でも弾けるようになる?
三線を揃えたら今度は練習です!
三線と楽譜を購入したら、自分ひとりで練習して弾けるようになるのでしょうか。
教本や動画などを使って独学で始める
三線の人気が高まりから三線を独学で学べる教則本が増えています。
またYouTubeなどの動画配信サービスでも三線演奏の基本や課題曲をマスターするための解説などが配信されています。
動画は実際に弾いている様子が分かるので、初心者でもわかりやすく三線を学ぶことができます。
楽譜や動画だけでは分からない細かいニュアンスは三線教室で
教則本や動画には手軽でわかりやすく独学での練習を助けてくれるというメリットがあります。
しかし一方で、細かいニュアンスが分かりにくく、自分が正しく演奏できているかどうか判断しにくいというデメリットもあります。
せっかく曲を覚えても弾き方に独特の癖が付いてしまうこともあるため、正しい弾き方を学びたいのであれば音楽教室に通うことをおすすめします。
※三線は独学?それとも習う?│それぞれのメリットとデメリットを解説
三線は自宅でも練習できる?
楽器の上達には自宅での練習が欠かせません。
ここでは三線は自宅でも練習ができるかどうかを解説します。
一軒家や防音対策がある集合住宅ではOK
三線の音はそこまで大きな音ではありません。
隣の家との距離がある一軒家や分譲マンションなど防音設計された集合住宅では弾いても問題ないでしょう。
自宅で気軽に練習できると三線が上達しやすくなります。
賃貸物件でも弾きたいなら消音ンマを使う
賃貸物件で普段から隣の生活音が聞こえるようなアパートでは、三線の音は騒音となってしまう可能性があります。
そこで、三線の弦をおこすために使われる「ンマ(駒)」の代わりに、「消音ンマ」を使ってみると通常よりも音量をぐっと下げて練習することができます。
ただし、アンプに繋いでいないエレキギターのような不完全な音になり、三線の音色の魅力は半減してしまいます。
また「消音ウマ」を使用した練習ばかりになると、弦の弾き方や弾く強さを間違って覚えてしまうことにつながります。
この場合、自宅での練習の他に音楽教室で指導をしてもらい、正しい三線の弾き方を身に付けるとよいでしょう。
楽器を始めたい方に三線がおすすめ
以上、今回のブログでは、三線を始めるために必要な準備や学び方をご紹介しました。
楽器をこれまでほとんど弾いたことがない方でも三線は気軽に始めやすい楽器です。
まずは三線を学べる教室で体験し、三線の音色の良さを実感してみてください。
近畿地方で三線教室をお探しの方は、「栗山新也 沖縄三線教室」で三線を弾いてみませんか。
京都市と三重県鈴鹿市で定期的に体験レッスンを開催していますので、お気軽にお問合せください。
●体験レッスン日程
京都教室:毎月第2・4日曜日の10:00~11:00
鈴鹿教室:毎月第1・3土曜日の13:00~14:00
●料金:2,500円(三線レンタル無料)
●会場
京都教室:スタジオ・ハブ(京都市東山区大和大路通三条東入若松町399)
鈴鹿教室:SRKビル1Fスペース(三重県鈴鹿市津賀町648番地1)
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