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沖縄音楽の話 2022.06.11

三線を教則本で練習するメリット・デメリット │基礎知識が学べる│細かいニュアンスは教室で

 

三線を始めたばかりの方にとって、教則本は強い味方です。

 

姿勢や弾き方のポイントなどがわかりやすく解説されていて、参考になる点も多いのですね。

 

ですが、教則本を使う際には、注意すべき点やデメリットも同時に存在します。

 

そこで、今回のブログでは、教則本で練習するメリット・デメリット についてお話ししたいと思います。

 

三線を教則本で練習するメリット

 

最初に教則本で練習するメリットを3つご紹介します。

 

メリット1:基礎知識が網羅的に学べる

 

教則本では三線の基礎知識が網羅的に学べます。

 

三線を演奏するうえで最低限知っておきたいことが網羅的に説明されているので、しっかりと読み込んでおくと安心です。

 

教室で習ったら時間をかけて学ぶことを、1,000~2,000円程度で学べるのでコスパも良いですね。

 

メリット2:視覚的に理解できる

 

教則本には写真が多く、姿勢や勘所の押さえ方、弾き方などを視覚的に理解できます。

 

三線の勘所も図を使った解説で分かりやすくまとめられています。

 

最近ではYouTubeなどに解説動画がたくさんでていますが、教則本も併用するとより分かりやすいと思います。

 

メリット3:辞書として使える

 

独学でも教室に通っていても、三線を始めると様々な壁にぶつかります。

 

実践して分からないことことがでてきたら、教則本の目次を見て、辞書のように参考になる情報を探すことができます。

 

複数の教則本を活用したり、動画と教則本両方を活用するなど手持ちの情報を増やしてみると、さらに参考にできる内容が広がりますね。

 

三線の教則本のデメリット

 

一方、教則本での練習は次のようなデメリットもあります。

 

デメリット1:勘所を押さえるとき、場所が合ってればOKではない

 

教則本には必ず勘所(左手のポジション)の説明があります。

 

そのさい押さえる場所の目安が、歌口からの長さで示されていることが多いです。

 

ですが、じっさいにその場所が押さえられたとしても、勘所を順番に押さえるときに、どのように指を運ぶのか示されていないことが多いです。

 

勘所を押さえるときは、左手の形が最も大切です。

 

左手の形がよいと、勘所を順番に押さえるときに、スムーズに指を運ぶことができます。

 

そしてその運び方は先生の手の動きをまねることで身に付けるのが良いでしょう。

 

場所の位置だけを知って自己流で押さえて練習をすると、かえって変な癖がついてしまうことがあります。

 

※「勘所(かんどころ)」…どうやって学ぶ??【沖縄三線・勘所の押さえ方】

 

デメリット2:自分の目的と合っているかわからない

 

三線をはじめる方には大きく分けて、

・自己流で自由に弾いて楽しみたい方

・本格的な演奏の技術を身に付けたい方

がいらっしゃいます。

 

たとえば、この「本格的な演奏の技術を身に付けたい方」が、「自己流で自由に三線を弾いて楽しみたい方」のために発信された情報を受け取り、それが正しいと思って実践してしまうと変な癖をつけてしまう可能性があります。

 

ですので、動画や教則本を活用するときには、一度立ち止まって、「これって誰向けの発信なんだろう」と考えてみると良いと思います。

 

そしてもし情報の取捨選択ができなくて不安でしたら、教室で手ほどきを受けることをおすすめします。

 

デメリット3:自分の課題がわからない

 

教則本を参考に演奏をしてみたものの、細かいニュアンスまではわからないので、自分が本当に正しく演奏できているか分からないことがあります。

 

そうした判断ができないまま練習をすすめても上達が実感できず、モチベーションが下がり、挫折の原因となります。

 

演奏の質をあげるためには、自分の課題に気づき、一つ一つ修正することが必要になります。

 

ですが課題は自分自身では見えにくいので、課題が解決されないまま次々に曲だけをこなすだけになりがちです。

 

上達したいという目標を持っている方は、フィードバックが受けられる環境に身を置くと良いでしょう。

 

教則本だけでは分からない細かいニュアンスは三線教室で

 

以上、今回のブログは「線の教則本で練習するメリット・デメリット 」というテーマでお話しさせていただきました。

 

教則本には視覚的にわかりやすく練習を助けてくれるメリットがあります。

 

しかし一方で、細かいニュアンスが分かりにくく、自分が正しく演奏できているか、上達しているか判断しにくいデメリットもあります。

 

せっかく曲を覚えても弾き方に独特の癖が付いてしまうこともあるため、正しい弾き方を学びたいのであれば教室に通うことをおすすめします。

 

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