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ピックアップ 沖縄音楽の話 2022.02.23

カラクイ(糸巻き)が滑る・緩むときの対処法は?三線のおすすめのメンテナンスの方法を紹介

 

カラクイが滑る・緩む原因

 

三線の糸巻きのことを「カラクイ」といいます。

 

三線を演奏するときには毎回調弦(チューニング)をします。そのさいのお困りごとの一つが、カラクリを回して音程を合わせるときにピタッとカラクイが止まらず緩んでしまうことです。

 

カラクイは棹との摩擦によって止まっていて、演奏や調弦などで回す動作を繰り返すうちに、棹とカラクイの摩擦が弱まり滑りやすくなっていきます。

 

そこで今回のブログではカラクイ(糸巻き)が滑る・緩むときの対処法についてお話ししたいと思います。

 

カラクイ(糸巻き)が滑る・緩むときの対処法は?

 

カラクイ(糸巻き)が滑る・緩むときの対処法として3つご紹介してみたいと思います。

 

三線専門店で修理する

 

カラクイの止まりを良くするため自分で修理する方法があります。インターネットで検索するといくつかやり方がでてくるでしょう。

 

例えば、交換用のカラクイを取り寄せ、カラクイをある程度まで削り、ちょっと削っては棹に差し込んでみる、という作業を繰り返して太さを調整し、カラクイに松脂やパウダーなどを塗って仕上げる等の方法があります。

 

手先が器用な方でしたら画像や解説などを参考に上手く取り換えることができると思います。

 

ですが、ただ取り付けたらいいわけではありません。

 

カラクイの止まり(締まり)具合が演奏に使いやすいものになっていることが必要です。

 

初心者の頃は、三線の止まり具合がちょうど良いか判断できないと思います。ですので、自分で修理するよりも、三線専門店に三線を持ち込んで修理してもらうのをおすすめします。

 

定期的にメンテナンスを行う

 

カラクイが緩んでこないように事前に予防する方法もあります。

 

例えば、三線専門店に定期的に三線を持ち込み、メンテナンスを行うことも有効です。

 

そのさい修理が必要な部分は全て修理してもらい、カラクイも全部取り換えてもらうと良いでしょう。

 

定期的に三線専門店でメンテナンスを行うメリットは、自分では気が付かなかった修理・調整のポイントがみつかることです。

 

たとえ、自分ではカラクイの状態が良いと感じていたとしても、知らず知らずの間に徐々に緩みやすくなるものです。

 

プロの目線で見たら交換しておいた方が良いというもこともあるでしょう。

 

定期メンテンナスを習慣化して三線を常に良い状態で保ちましょう。

 

※三線のメンテナンスは職人さんにすべてお任せしよう

 

新しい三線を買う

 

カラクイを何度かえても滑りやすい場合は、新しい三線を購入することを考えても良いでしょう。

 

棹自体の材質や状態が悪ければ、いくら取り換えても、すぐにカラクイが緩んでしまいます。

 

カラクイの緩みに悩んで三線がつまらなくなってしまうよりは、三線職人さんに相談して質の高い三線を購入することでストレスのない状態にする方がいいと思います。

 

カラクイの問題が解決しない方は三線専門店で棹の状態をチェックしてもらい、新しい三線の購入も含めて相談してみましょう。

 

なぜカラクイがピタッと止まらないといけないか?

 

つぎにカラクイがピタッと止まると、どのようなメリットがあるのかご紹介します。

 

調弦しやすい

 

調弦は三線演奏の基本です。正しいカラクイの持ち方・動かし方を学び、カラクイの状態があまり良くなくても調弦できるようにしておくとよいでしょう。

 

そうは言っても、やはりカラクイがピタッと止まる三線を使うと調弦がスムーズになります。微妙な音程の調整もしやすくなります。

 

※調弦(チューニング)が苦手な人へのアドバイス

 

演奏するとき安定する

 

カラクイは演奏中に緩んでくることがあります。三線の練習のさい、一曲弾いた後に弦の音が少し緩んだという経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

カラクイの状態が安定していると、このような演奏中の弦の音の変化も比較的少なく安定した状態で演奏することができます。

 

地謡を担うときは必ず安定したカラクイで

 

琉球舞踊や組踊り(沖縄の伝統劇)などで音楽を担当する人のことを「地謡(ジウテー)」と呼んでいます。

 

琉球舞踊や組踊りでは、一度に複数の曲を演奏することがあります。演奏する曲の調弦がそれぞれ異なるケースもあります。

 

そのさいに調弦に時間がかかったり、演奏の最中に絃が緩んでしまっては舞踊や劇のスムーズな進行を妨げてしまいます。

 

地謡を担当するときにはカラクイの状態を必ず確認しましょう。

 

※「地謡(ジウテー)」のはなし~調和、そして踊りを引っ張る~

 

以上、今回のブログではカラクイ(糸巻き)が滑る・緩むときの対処法についてお話ししました。

 

皆さんの三線ライフにお役立ていただけると幸いです!

 

 

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