良い三線とは?
こんにちは!
三線教室の栗山です(*^^*)
今回のブログでは、「これから三線を始めよう」とお考えの皆さんのために良い三線の条件についてお話ししていきます。
三線を初めて購入される方の中には、「せっかく始めるなら良い三線がほしい」という方も多いのではないでしょうか。
ですが、どんな三線が良い三線なのか、その条件や基準はよくわからないですよね。
そこで、ここでは良い三線の条件を3つご紹介し、三線を選ぶ際の基準にしていただきたいと思います。
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良い三線の条件3つ
三線にまつわる数々の逸話が書かれた宜保榮治郎著「三線のはなし」(おきなわ文庫、1999年)という本があります。
ここに良い三線の条件が3つ紹介されています。
①良く鳴る三線であるかどうか
②黒木を使い型がいいかどうか
③由緒ある三線であるかどうか
(102ページ)
つまり、
①演奏用の楽器としての実用性
②棹の製作技術と用材
③由緒・来歴
ということですよね。
この3つの観点のうち、一つでも評価できる点があることが、良い三線の条件だと本書では述べられています。
どこに価値を感じるかは人それぞれ
では実際のところ、どんな観点から三線は評価されているのでしょう。
私自身の経験からお話しすると、三線の演奏をする人なら、①演奏用の楽器としての実用性と、②棹の製作技術と用材を重視します。
当然ですが、楽器は弾くためのもので、良い音が鳴ることが大切。あわせて棹の製作技術が高いものが評価される傾向にあります。
一方で、三線を骨董品や美術品のように収集したり、見て楽しむ文化もあります。
このような趣味をもつひとにとっては、②棹の製作技術と用材、③由緒・来歴が重視されます。
誰それが所有していたなど、由緒・来歴から評価される三線は、製作年代が古いものが多く、現在の舞台で演奏用の楽器として使用することは難しい場合が多くなります。
どの観点からの「良い三線」?
このように、人によって、三線とのかかわり方によって、三線の価値を判断する視点は異なるので、「良い三線」という表現には少し注意深くなっていただくと良いと思います。
例えば、これから演奏を始めようと考えている方が新しい三線を購入する場合、まずは①演奏用の楽器としての実用性の観点から選び、あわせて②棹の製作技術が高く、良い用材を使用している、という点も判断材料にしていただくと良いと思います。
一方で、演奏用の三線を探しているのに、その由緒・来歴(③)から評価が高く、希少性や骨董品的な意味で高値がついている三線を選んでしまうと、演奏という本来の目的からは少しずれてしまうと思います。
「良い三線」といって三線を勧められたとき、どの意味で良い三線なのかを理解したうえで三線を選ぶと良いでしょう。
以上、今回は良い三線の条件についてお話ししました。
皆さんの三線ライフにお役立ていただければ幸いです(*^^*)
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