三線を複数人で演奏するときに大切なこと|三線講師が合奏のコツを解説

こんにちは。

栗山新也沖縄三線教室の栗山です。

今回のブログでは、「三線を複数で弾くときに大切なこと」というテーマでお話ししていきます。

目次

学校の先生からのご相談

先日、三重県内の某学校の先生からご相談がありました。

内容は、発表会で「三線の花」を複数の生徒さんが演奏するとのこと。三線とパーランクーで合奏するそうで、その難易度や指導方法についてでした。

「三線の花」は当教室のレッスンでも扱っていますが、リズムを細かく刻むところが多く、複数人で演奏するにはややハードルが高い曲です。

ご相談の内容をお聞きした上で、三線の演奏に先生が一人入り、学生さんがそれに合わせるような形で演奏をする方法を提案しました。

学生さんは基本的に飲み込みがはやいので、それぞれが演奏を仕上げてくることはできると思いますが、合奏となるとさらにもう一段、難易度が高くなります。

では、三線を複数で弾くときにはどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。

三線を複数で演奏するときに大切なこと

三線を複数で演奏するのは、実はけっこうハードルが高いです。

一人で弾いているときは自分のペースで演奏できますが、複数人になると「自分の音」と「まわりの音」の両方に意識を向ける必要が出てきます。

ここでは、三線を複数で弾くときにとくに大切な2つのポイントをお伝えします。

①みんなで一音をつくる

三線を複数人で弾くとき、まず大切にしてほしいのが「みんなで一つの音をつくる」という意識です。

複数人で同じフレーズを弾いていても、一人ひとりの音の出だしやテンポがほんの少しずつズレると、全体の音がぼやけてしまいます。逆に、全員の音がピタッと揃うと、一人で弾くときにはない厚みのある美しい響きが生まれます。

そのために意識したいのは、次のようなことです。

  • 弦を弾くタイミングを揃える:リーダー役の人が合図を出して、そのタイミングにみんなで合わせるようにすると、音の出だしがきれいに揃います。
  • 音量のバランスを意識する:一人だけ大きな音で弾いてしまうと、全体のバランスが崩れます。まわりの音を聴きながら、自分の音量を調整することが大切です。
  • テンポを一定に保つ:複数人で弾いていると、だんだんテンポが速くなったり遅くなったりしやすくなります。全体のテンポ感を共有しながら弾くことを心がけましょう。

「自分の演奏をする」から「みんなで一つの音をつくる」へ意識を切り替えること。これが一緒に弾くことの第一歩です。

②演奏する人の意識を合わせる

もう一つ大切なのが、演奏する人どうしの意識を合わせるということです。

技術的に音を揃えることはもちろん大事ですが、それ以前に「一緒に演奏している」という一体感がないと、なかなか息の合った演奏にはなりません。

具体的には、次のようなことを意識してみてください。

  • リーダー(軸になる人)を決める:先ほどのご相談でも提案しましたが、演奏の軸になる人が一人いると、全体がまとまりやすくなります。まわりの人はその人の音やテンポを「聴いて合わせる」ことを意識しましょう。
  • お互いの音を聴く:自分のことで精一杯になると、まわりの音が聞こえなくなります。「弾く」ことと同じくらい「聴く」ことを大事にしてください。
  • しっかり合わせる練習の時間をつくる:一人ひとりが弾けるようになっていても、合わせる練習をしないと本番でなかなか揃いません。「個人練習」と「合わせる練習」は別ものです。本番前にみんなで一緒に弾く時間をしっかり確保して、回数を重ねることが、合奏の完成度を大きく左右します。

合奏では「自分がうまく弾くこと」よりも「みんなで一つの演奏をつくること」のほうがずっと大切です。

まとめ

三線を複数人で演奏するときに大切なのは、「みんなで一音をつくる意識」「演奏する人の意識を合わせること」の2つです。

一人で弾くのとはまた違った難しさがありますが、みんなで息が合ったときの気持ちよさは、合奏ならではの楽しさですね。

学校の発表会やサークル活動などで三線の合奏に取り組まれている方は、ぜひこの2つのポイントを意識してみてくださいね。


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