こんにちは!
三線教室の栗山です(^^♪
今日は初心者の方にぜひ身に付けてほしい三線の弾き方についてお話をしていきたいと思います。
音は合っている、でもつながっていない
先日のレッスンでの出来事です。
三線を始めてから1~3年ほどの生徒さんが中心のクラス。
生徒の皆さんの演奏はとても上達していて勘所の音もばっちり合っています。
ですがよく聞いてみると、音と音の間につながりがなく、それぞれ音が単独で鳴っている形になっています。
三線が弾けるようになるためには、勘所の正しい押さえ方を身につけるとともに、その次の段階で、勘所から勘所へと音をつなげる練習をすることが必要です。
基本の正しい押さえ方を意識して音と音をつなげよう
このように音が途切れてしまう原因の一つは、勘所から勘所へと左手を運ぶ際に、直前に勘所をおさえていた指をすぐ放してしまう点にあります。
直前に押さえていた指をなるべくぎりぎりまで放さないようにする。
この練習をすることで音のプツプツは少しずつ改善することができます。
このとき気を付けたいのが、ぎりぎりまで放さないようにすることを意識するあまり、次の勘所へと移った時に勘所の音がずれてしまうこと。
ひとつひとつは正しく押さえられるけど、順番に押さえるとポジションがずれてしまう…
これって三線をはじめたばかりのとき誰もが経験することではないでよしょうか。
これを解決するためには、次の勘所を押さえるときに、前の勘所の押さえ方に引きずらないことです。
いったん前の勘所の指の形をリセットして、次の勘所の押さえ方を思い出し、基本の指の形をつくりなおす。
これによって正しい押さえ方から正しい押さえ方へと形を崩さずに移行することができます。
音のメリハリも重要な要素
音と音のつながりをつくりだすための重要な要素がもうひとつあります。
それは、音の強弱のメリハリです。
例えば、このように小さい文字で書かれた箇所は小弾(「くばんち」または「くーばんち」)」と言って大きい字で書かれた音よりも小さい音量で弾きます。
音をできるだけ引き伸ばしながら、強弱も付けて弾くのは結構難しいと思います。
ここでカギとなるのはバチのおろし方。
「小弾(くばんち)」の個所では他の個所よりもバチをやさしくおろします。
これによって強弱がしっかりとつけられれば、前後の音をメリハリがついた形でつなげることができます。
以上、一つ一つの音のつながりを意識して弾くコツについて書いてきましたが、文字や動画よりもやはり先生の弾き方をよく見て練習することが一番の上達方法です。
ぜひ普段のレッスンの中で上記のことを意識しながら、先生から実際に学んでみてください。
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