桐谷健太さんが「海の声」で演奏している姿が反響を呼んだことがきっかけで、三線をご存じになった方もいるかもしれません。
沖縄出身のバンドBEGINの「島人ぬ宝」や「三線の花」などの楽曲も三線を使った曲として有名ですよね。
そんな三線ですが、「三味線」と名前が非常に似ているので、間違える人も少なくありません。
そこで今回は、三線と三味線の違いや購入にかかる費用・練習方法などについて解説します。
三線に興味のある人や三線の購入を考えている人はぜひ最後までご覧ください。
三線とは?
「三線」と書いて「さんしん」と読みます。
三線は沖縄に伝わる3弦の楽器です。
中国の楽器「三弦(サンシェン)」がルーツで、15世紀以降に琉球王国で発展を遂げました。
そして16世紀後半に、琉球王国から日本本土にに三線が持ち込まれて「三味線」が生まれたというのが定説となっています。
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三味線との違いを徹底比較
三線とひじょうに似ている三味線ですが、具体的に何が違うのでしょうか。
ここでは具体的な違いを3つ挙げてみたいと思います。
⦁ 大きさ
⦁ 重さ
⦁ 胴体の皮の種類
まず楽器の大きさから。
三線は全長約80cmほどあります。これに対して三味線は約100cmほどで、三線に比べて少し大きいです。
また、重さをみてみると、三線は約1kgほどですが、三味線は約2〜3kgあり少し重くなっています。
一方三味線は、演奏するジャンルによって異なりますが犬や猫の皮で作られています。
そのほかにも弦の弾き方や演奏スタイルなどにいくつか違いが見られます。
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三線の費用相場
三線を購入するときの費用が一体どれくらいなのか、気になる方も多いと思います。
結論から言うと、初心者向けの入門セットは3万円前後が相場です。
(さらに安いセットも存在しますが、作りが甘く調弦や演奏に支障が出てしまうことがあります)
最初から高い三線を買うのが不安という方は、このような初心者向けの入門セットから始めてみても良いでしょう。
ただし三線が上達するにつれて、もっと本格的な演奏ができるようになりたい、もっと難しい課題曲が弾けるようになりたいと思うものです。その場合には、さらに質の高い三線をそろえる必要があります。
三線を購入する際には三線教室の先生や三線専門店などに相談すると良いでしょう。
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三線の練習方法
三線の練習方法は、主に以下の3ステップです。
⦁ 基礎・基本の習得
⦁ 勘所(ポジション)の習得
⦁楽曲の練習
1つずつ説明します。
ステップ1:基礎・基本の習得
三線を演奏する前にバチの持ち方や三線の構え方・弾くときの姿勢、チューニングなど、基本的な知識を習得しましょう。
ステップ2:勘所(ポジション)の習得
次に勘所(かんどころ)と言って左手で押さえるポジションを把握します。
三線はギターのようにフレットがないので、左手の感覚でポジションを覚える必要があります。
一つ一つの勘所に名前があり、正しい場所と音を学んでいきましょう。
ステップ3:楽曲の練習
実際に簡単な楽曲から挑戦してみましょう。
最初から完璧にできる人などいません。
まずはゆっくりと一音一音正しく弾けるようにし、慣れてきたら徐々にテンポを上げてみましょう。
三線が上手くなりたいなら沖縄三線教室に通うのがおすすめ
三線は他の楽器と比べて音がそこまで響かないので、自宅でも練習しやすい楽器です。
そのため、独学で始める人も少なくありません。
しかし、効率良く三線の上達を目指すなら、三線教室に通うと良いでしょう。
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講師は沖縄県立芸術大学で沖縄三線を学んでいたので、沖縄で行われている指導に沿ってわかりやすく教わることができます。
完全小人数制で生徒のペースを尊重するため、誰でも気軽に参加できるのが特徴です。
「島人ぬ宝」を弾く!体験レッスンも開催しているので、気になる方はこちらからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
本記事では、三線と三味線の違いや購入にかかる費用・練習方法などについて解説しました。
三線が奏でる音色は沖縄のゆったりした時間をイメージさせるので、とてもリラックスできます。
これから新たな趣味を見つけたいのであれば、今回の記事を参考に三線を体験してみてはいかがでしょうか。
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