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沖縄音楽の話 2019.04.10

三線の師弟関係~伝統的な教授法と成長の喜び~

 

こんにちは。

 

三線教室の栗山です(*^^*)

 

今日は、私が師匠から学んだ伝統的な三線の教え方についてお話しします。

 

※三線の学び方を考える|教室で習うことの意味と独学との違い

 

師匠の教え方

 

私の師匠は、とにかく対面での指導を大切にします。

 

何度も何度も弟子と一緒に弾き、細かな部分まで丁寧に指導してくださいます。

 

コンクールや舞台を控えた時期でも、すでに一人で演奏できる段階になっているはずの曲を、ギリギリまで一緒に弾いて指導を続けます。

 

そして突然「一人で弾いてみろ」と言われ、緊張しながら師匠の前で演奏するのですが…だいたいうまくいきません。

 

そこからまた師匠と合わせて弾く。

 

この繰り返しによって、少しずつ曲を体に覚えさせていくのです。

 

対面指導の良さ

 

対面での指導の良さは、自分の状態が師匠に全て把握されることです。

 

練習を頑張っているか、声が良くなってきているか、または全然練習していないか…何もかも分かってしまいます。

 

一曲通して一緒に弾き、その後で直すべき点を指導していただくのですが、自分ができていないところは全て見抜かれています。

 

練習不足の時も、すぐにバレてしまいます。

 

しっかり練習して稽古に臨み、それでもできない課題を対面で直していく。

 

この繰り返しが、確実な上達につながるのです。

 

印象に残る師匠の言葉

 

普段、師匠は多くを語りません。

 

過剰に褒めることもありません。だからこそ、入門して1年ほどたった時に「右手の使い方が上手いし、声もでる」と言っていただいた時は、とても驚き、嬉しく思いました。

 

また、師範の試験に合格した後に「声が高くて太い」と評価していただいたことは、大きな自信となりました。

 

周りの方から「先生に似てますね」と言われることが増えていったのも、自分の成長を実感できる貴重な機会でした。

 

焦らず、じっくりと

 

生徒さんからよく「何か月あれば三線が弾けますか?」という質問を受けます。

 

でも三線の上達は、決して急がば回れではありません。

 

ゆっくりと、でも確実に花が咲いていく。

 

その過程を楽しみながら、一緒に成長していけたらと思っています。

 

三線を学ぶ喜びは、このような地道な積み重ねの中にこそあるのではないでしょうか。

 

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