こんにちは。
三線教室の栗山です(*^^*)
今日は、私が師匠から学んだ伝統的な三線の教え方についてお話しします。
師匠の教え方
私の師匠は、とにかく対面での指導を大切にします。
何度も何度も弟子と一緒に弾き、細かな部分まで丁寧に指導してくださいます。
コンクールや舞台を控えた時期でも、すでに一人で演奏できる段階になっているはずの曲を、ギリギリまで一緒に弾いて指導を続けます。
そして突然「一人で弾いてみろ」と言われ、緊張しながら師匠の前で演奏するのですが…だいたいうまくいきません。
そこからまた師匠と合わせて弾く。
この繰り返しによって、少しずつ曲を体に覚えさせていくのです。
対面指導の良さ
対面での指導の良さは、自分の状態が師匠に全て把握されることです。
練習を頑張っているか、声が良くなってきているか、または全然練習していないか…何もかも分かってしまいます。
一曲通して一緒に弾き、その後で直すべき点を指導していただくのですが、自分ができていないところは全て見抜かれています。
練習不足の時も、すぐにバレてしまいます。
しっかり練習して稽古に臨み、それでもできない課題を対面で直していく。
この繰り返しが、確実な上達につながるのです。
印象に残る師匠の言葉
普段、師匠は多くを語りません。
過剰に褒めることもありません。だからこそ、入門して1年ほどたった時に「右手の使い方が上手いし、声もでる」と言っていただいた時は、とても驚き、嬉しく思いました。
また、師範の試験に合格した後に「声が高くて太い」と評価していただいたことは、大きな自信となりました。
周りの方から「先生に似てますね」と言われることが増えていったのも、自分の成長を実感できる貴重な機会でした。
焦らず、じっくりと
生徒さんからよく「何か月あれば三線が弾けますか?」という質問を受けます。
でも三線の上達は、決して急がば回れではありません。
ゆっくりと、でも確実に花が咲いていく。
その過程を楽しみながら、一緒に成長していけたらと思っています。
三線を学ぶ喜びは、このような地道な積み重ねの中にこそあるのではないでしょうか。
体験レッスンのお申し込みはこちらから▽